FF15感想。旅をしてから世界は救え!
はじめまして。クズです。
2016年は大作ゲームが豊富でした。ゲーム好きの端くれとして今年は本当に楽しませていただきました。
歳を取るにつれて記憶力も悪くなり、
読んだ本や聴いた音楽、プレイしたゲームなどなど…こうして文章に残さないと何も残らないのではと思いブログを開設してから放置して数ヶ月。
10年越しにFF15が発売し、これはもう書くしかないなと思い、ついに重い腰を上げて今に至りました。
そんな大それたものではないですが以下の点を鑑みて見てもらえれば幸いです。
・ネタバレはそこまで多くないですが、100%無いわけではありません。
・今回の感想はFFのナンバリングタイトルは一通りプレイしている人間が、
10年待ったゲームをようやくプレイできた感動の中で書いているので
控えめに言ってもマンセー気味の記事です。
感想その1:旅をする楽しさがこの世界と仲間には溢れている
FF12やFF13でもその挑戦は伺うことが出来るので、それがFFの目指していたところと言えばそうかもしれません。
ですが、ディレクターの田畑氏はインタビューで以下のように答えています。
「ファイナルファンタジーXV」田畑ディレクター、野末ディレクターインタビュー - GAME Watch
田畑氏:この答えは長くなってしまうのですが、時間が無いのでショートバージョンでいくと、「ファイナルファンタジーXV」のゲーム体験的なテーマを「旅」と決めたんです。そしてゲームデザインや物語の体験をするための重要なものを「車」と「仲間」にしたんですね。それらを1番今やれる技術の中で最高の表現をするなら、世界をシームレスに表現して、今作っているような形態(オープンワールド)でゲームを作り上げることだと思ったので、それは我々的にやりがいのある取り組みだと考えて、こういった設定にしました。技術的にもゲームデザイン的にもストーリー体験的にも。
田端氏は「オープンワールドだから旅が出来る/している」のではなく「プレイヤーに旅を体験させるためにオープンワールド」にしたのです。
つまり、旅をしなければFF15をプレイしたとは言えないのです。
旅の最中にはゲームをプレイしているというより、本当に旅をしていると感じるような仕掛けがいくつもあります。
仲間との掛け合いが自然であったり、キャンプが出来たり…各エリアの細かいところもしっかり作られているので、どこも新鮮な気持ちで冒険出来ます。
プロンプトの写真スキルで道中の思い出はバッチリ撮られているので、こんな感じで楽しい旅を演出してくれます。
キャラクター達も初めて訪れる場所しかないので、プレイヤーと同じように驚いたり、感動したりするので時間をかけるほど愛着もわいてくるのです。
強敵を倒したときには達成感も一入ですし、システム上は宿に泊まった方がお得(経験値ボーナスがつく)なのにイグニスの料理食べたさにキャンプをしたり…。
パーティーメンバーは「ホスト」「ホモ」など揶揄されたりしていますが、
最初のキャラの印象はそれこそ上述のホストやヴィジュアル系なパリピやチャラ男なのかと思えば、グラディオは兄貴、イグニスはオカン、ノクティスは反抗期な息子、そしてプロンプトはヒロイン枠。
プロンプトは後半になればなるほど、ヒロインとしか思えない扱いをされてる気が…。
キャラクター一人ひとりを語れば長くなってしまうので割愛しますが、それぞれがそれぞれの形でノクティスのことを見守っていて、それがまた程よい距離感でした。
これが旅を長く続けても苦じゃなくさせてくれます。それくらい本当に仲が良い。
これは男4人だからこその良さだし、普通に男友達が集まってワイワイやっている感じがリアルに描かれていると思いました。
それでも女が欲しいんだよ!という人向けに途中女性キャラが2回同行するので、一応要望には答えています。
ルナフレーナ様は忘れてイリスとくっつこうよ。ノクティス様。
感想その2:ストーリーは「魔王を倒す勇者」くらいスッキリ
メインストーリーは後半から一気にノクティスが王になるための話に舵がきられるのですが、今まで旅をしてきた分、仲間たちへの想いがストーリーをより良くしてくれます。
イグニスが失明してしまったときには仲間と一緒に悲嘆に暮れ、ノクティスが選ばれし王としての覚悟を決めて最終決戦に至るまでの過程は「あの反抗期の小僧がここまで育って…」と感無量でした。
プレイしてから全体を見れば、
「世界を滅ぼそうとする悪いやつをクリスタルの力を受け継いで倒す」
という感じなので非常にすっきりしていて、しっかり完結させているので達成感もバッチリでした。
ただストーリーはゲーム本編だけでなく、メディアミックス作品やら田畑氏のインタビューなどなどで補完しないときついかもしれません。
駆け足気味、掘り下げ不足に感じるのはそういった影響だと思います。
しかもこの世界の住人は「この世界に普及している神話を知っており、そしてそれが現実であることも認知している」ので街中にある絵本で軽く書かれているものを読むか、ストーリーチュートリアルで知るかしかありません。
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感想その3:シリーズを踏襲しつつ挑戦する気概を感じた
抽象的な感想になってしまうのですが、今作は異質な感じがしながらもしっかり今までのFFを踏襲してきている感じでした。
旅の雰囲気はFF10に近いような気もしますし、アーデンのラスボス像は1~7くらいまでの歴代ラスボスと同様な風格を感じますし、ストーリーの展開や終わり方も今までのFFと遜色ない終わり方だと思うのでよくヴェルサスの状態から綺麗にまとめたなあ…という印象の方が掘り下げ不足よりも強かったりしました。
そうやってどこかに自分の好きなFFを重ねて見れる楽しさもありますね。
それだけでなく、新しいゲームとしての挑戦する意欲を忘れずに作ったように感じました。
誰もがみんな“FF病”だった――鉄拳・原田Pによる不定期連載「原田が斬る!」。第1回はスクウェア・エニックス田畑氏が「FFXV」流リーダー術を語る - 4Gamer.net
他にもインタビューやら動画を見れば田畑氏が参考にした作品がいくつかあると知ることが出来ますが、そういったのもプレイ中に感じるので「これがFFだ!喰らえ!!」みたいな火の玉ストレート的に投げられた結果、あまりにも敷居が高くなりすぎたFF13のように消化不良を起こさず、「FFである前にひとつのゲーム」という感じがして楽しむことが出来ました。
前回のようにプレイし終わった後「これで大丈夫なのかFF…?」と思わずに、今回のような意欲を見せてくれるのではないかと次回にも期待が持てます。
結論:旅をしろ。それからでも世界を救うのは間に合うから!
取り留めのない文章になりましたが、私がFF15を面白いと感じた理由はこれです。
ネットには7時間でクリアしたなんて話もありますが、RTA的にプレイするならともかく、普通にプレイするのであればFF15の半分も楽しめてないんじゃないでしょうか。
もちろんオープンワールドゲームとしては稚拙な部分が多々あったり、終盤にあるダンジョンには私のFF15の8割の不満が溜まっていたりといろいろありますが。
FF初プレイの方はもちろん、シリーズ既プレイの方にもそれぞれのFF像があるかもしれませんが、ぜひ「ひとつのゲーム」として楽しんでいただきたいなと思いました。
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